プロフィール
歯学部卒業後、4 つのクリニックを渡り歩き約 20 年。4 年・6 年と腰を据えて経験を積み、出産・育児でしばらく現場を離れた後、短期パート勤務を経て復職。2023 年、小島デンタルクリニックに入職し、午前外来を中心に診療を担当する。

私の診療は外来が9割、訪問診療が1割ほどです。午前中にご来院される方はご高齢の患者さまが多く、全身状態への配慮を前提に、その日の体調やご希望に合わせた進め方を大切にしています。これまで訪問診療は未経験でしたが、当院で初めて同行見学から学び始めました。地域の大きな病院が近いこともあり、高齢の方々に頼っていただく機会が多いのが当院の特徴です。院内外では言語聴覚士をはじめとする多職種の方々と連携し、嚥下の評価や支援に触れられる場面もあります。
「理想」を押しつけず、患者さんの“今”に寄り添う
机上のベストプラクティスと、患者さまが本当に望まれる治療は、必ずしも一致しません。持病や生活背景、通院の負担などを踏まえると、できること・すべきことの境目は一人ひとり違ってまいります。だからこそ、「こうあるべきだ」という正論だけを貫くのではなく、その方にとっての最適解を柔軟に探る姿勢が欠かせません。治療の着地点は院長と相談しながらすり合わせ、患者さまと合意形成を丁寧に進める——当院での診療は、そうしたプロセスを大切にしています。
学び続けられる環境
私には専門科の肩書きはありませんが、院長は口腔外科や麻酔領域を広く経験しており、曜日ごとに来られる先生方からも専門的な知見を学べます。時間の許す範囲で処置の見学をさせていただくこともあり、訪問診療についてもまだ浅い段階から一歩ずつ経験を重ねているところです。わからないことをそのままにせず、相談しながら進められる雰囲気があることは、ブランク復帰後の私にとって大きな支えになっています。
この職場に合う人、そしてメッセージ
こじまデンタルで力を発揮できるのは、当院のカラーを尊重しながら患者さま本位で動ける方だと感じます。「私はここだけ」と線引きをせず、必要に応じて幅広く関わる意欲がある方、そして何より素直に学び続けられる方に向いている職場です。私自身、訪問診療はこれからさらに深めていきたい分野です。地域に根ざした医療に関心があり、患者さまの“今”に寄り添う治療を一緒に考えてくださる方と働けたら嬉しく思います。